平成27年度 経済産業省
経済産業省 概算要求(2014年8月29日)
平成27年度経済産業政策の重点、概算要求・税制改正要望について
経産省としての概要は以下の通りです。
- 資料1-1:平成27年度 経済産業政策の重点のポイント (PDF形式:38KB)
- 資料1-2:平成27年度 経済産業政策の重点 (PDF形式:925KB)
- 資料1-3:平成27年度 経済産業省概算要求のポイント (PDF形式:241KB)
- 資料1-4:「新しい日本のための優先課題推進枠」事業一覧 (PDF形式:277KB)
資源・エネルギー関係の概要は以下の通りです。
生産段階の政策が昨年比2割増、消費段階は3割増、サプライチェーンが1割増という配分になっています。
更に、消費段階のうち、徹底した省エネ推進が2,064 ← 1,565億に増加しています。
- 資料4-1:平成27年度 資源・エネルギー関係概算要求のポイント (PDF形式:847KB)
- 資料4-2:平成27年度 資源・エネルギー関係概算要求の概要 (PDF形式:3,315KB) 、(ZIP形式:3,203KB)
以下、消費段階を詳しくみてみます。
Ⅱ.消費段階:省エネの徹底推進と水素社会の実現【2,565 ← 1,874】
○ エネルギーコストの低減に向けて、先端的な省エネ設備の導入支援などにより、工場、
住宅・ビルなどにおける徹底した省エネを推進する。
○ 水素社会の実現に向けたロードマップに基づき、水素の本格的な利活用に向けた取組
を戦略的に進める。
<主要な予算措置>
(1)省エネの徹底推進【2,064 ← 1,565】
産業部門での先端的な省エネ設備の導入・中小企業による省エネ投資への支援強化
【854 ← 501】
工場等における省エネ投資を促進するため、先端省エネ設備等への導入支援を大
幅拡充するとともに、工場間で一体となった省エネの取組を支援対象に追加する。
また、中小・中堅事業者等に対する省エネ・節電診断について、各地域できめ細か
く経営支援を含め一体的に対応できる体制を整備する。さらに、地域金融機関と連
携して地域の中小・中堅企業等の省エネ投資への支援を強化する。
家庭・オフィス、運輸部門での省エネルギー対策の強化【626 ← 467】
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の導入や ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の実現に向けた先進的省エネルギー建築物の導入を強力に推進するとともに、蓄電池の導入支援・普及拡大を通じ、家庭・オフィスでの電力ピーク対策を図る。
メタンハイドレート開発促進事業委託費【140 ← 127】
国内石油天然ガス基礎調査委託費【146 ← 145】 等
エネルギー使用合理化等事業者支援補助金【750 ← 410】
省エネルギー対策導入促進事業費補助金【11 ← 6】
エネルギー使用合理化特定設備等導入促進事業【35 ← 24】 等
深海底資源基礎調査委託費【50 ← 45】
エネルギー使用合理化希少金属資源開発推進基盤整備
事業委託費 【11 ← 10】 等
等を図る。
また、我が国エネルギー消費量の 2 割を占める運輸部門において鍵となるクリーンエネルギー自動車の導入支援に取り組むとともに、地域における共同輸配送等の取組支援等を実施する。
(2)水素社会実現に向けた取組強化【401 ← 165】
水素社会の実現に向けたロードマップに基づき、水素エネルギーの本格的な利用拡
大を目指し、以下について重点的に取り組む。
①水素エネルギー利用の先駆けたる家庭用燃料電池(エネファーム)の導入支援・市場の自立化
②2014 年度内の燃料電池自動車の市場投入を踏まえ、燃料電池自動車の導入や四大都市圏を中心とした水素ステーション整備の加速化
③水素ステーションに係る規制の見直し、燃料電池の高効率・高耐久・低コスト化に向けた研究開発の促進
④水素をより安価で安定的に調達できるよう、水素の製造、貯蔵・輸送から水素発電等の利用を含め、水素サプライチェーン全体を俯瞰した技術実証等の推進
(3)新しいエネルギーマネジメントモデルの確立【83 ← 65】
エネルギーマネジメントシステムを通じた新たな社会システムの構築 複数の工場や業務用ビル等のネガワット(需要削減量)を市場等で取引する「ネガワット取引」の実証や、HEMS、スマートメーター等を通じて得られた電力利用データ(ビッグデータ)を活用するための環境整備等を通じ、ディマンドリスポンスの評価・活用手法の確立や様々なエネルギー・生活サービスの創出を目指す。また、一定規模のコミュニティにおける大幅な省エネ等を実現するため、電気・熱・水素といった二次エネルギーのネットワークを構築する先導的な取組を推進する。
住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業【150 ← 76】
定置用リチウムイオン蓄電池導入支援事業【70(新規)】
クリーンエネルギー自動車導入促進対策費補助金【300 ← 300】
次世代物流システム構築事業費補助金【13 ← 3】 等
次世代エネルギー技術実証事業費補助金【13 ← 13】
先導的エネルギーネットワーク構築促進事業費補助金【30(新規)】 等
以上です。
実用的でエネルギーの合理化に成果があがりそうなのは、上記情報のうち、青字部分でしょう。
公開日:
最終更新日:2014/09/15